エスニックでおしゃれな「shisha」
「shisha」と聞いてすぐに分かるなら、かなりの物知りか流行をいち早くキャッチする人、或いは旅慣れた人でしょう。
主に中東や北アフリカ地域で広く好まれている水たばこのことです。
日常的にたばこをよく吸う人はもちろんですが、たばこは吸わないという人でも「shisha」はたしなむという人は少なからずいます。
たばこ独特のヤニっぽさやむせるような臭いが嫌な人でも、これなら大丈夫という具合で、吸い方も臭いも随分異なるものです。
水を入れた壷状のグラスはエスニックらしいデザインで、煙を吸うためのマウスピースが取り付けられた長いパイプが放つ匂いは、フルーツなどの香りがつけられているため、普通のたばこよりはずっと軽い感覚です。
しかしながら、たばこより健康的かというとそうでもなく、ニコチンやタールの摂取はたばこ以上という指摘もあり、吸い過ぎを注意する声がきかれます。
一般的なたばこは周囲の人々にとって気分の良いものでないことが多く、煙が嫌いではなくとも髪や服に付いた匂いは汚い感じがしますが、水たばこはそれほどきつく感じられません。
匂いはありますが、フレーバーのおかげで煙臭さがあまりなく、日が暮れてから涼しげな屋外でゆったりと燻らせるようなものだからでしょう。
レストランなどで一度オーダーすると、一本を吸い切るまでにかなりの時間を要しますが、仲間と談笑しながら一杯ならぬ一本を楽しむというリラックスのためのアイテムなのです。